3800年前の土製小像、ペルーで発見
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【6月10日 AFP】古代アンデス文明の一つ、約3800年前のカラル(Caral)文化の時代に作られたとみられる小型の像3体がペルーの発掘調査チームによって発見された。同国文化省が9日、発表した。
土製の小像3体は、ペルー北部の古代都市ビチャマ(Vichama)にある建物跡で、アシで編んだかごの中から発見された。ビチャマは現在、重要な考古学的遺跡となっている。
同国文化省によると、これらの小像は、新しい建物を起工する際に行われた宗教儀式で使用されたものである可能性が高いという。
3体のうちの2体は、白、黒、赤に彩色された、裸の男女をかたどった像で、政治権力を表しているとみられている。残りの1体は、指が28本あり、白色の顔面に赤い斑点がある女性像で、女性シャーマンを表したものと考えられるという。
考古学者のルース・シャディ(Ruth Shady)氏率いる調査チームはこの他にも、女性の顔をかたどった土製の小像2個を、布に包まれ、黄、青、オレンジの羽毛で覆われた状態で発掘した。
約5000年前に出現し、ペルーのスーペ渓谷(Supe Valley)に栄えたカラル文化は、ピラミッドや沈床式の円形広場など、印象的な建築物群を現代に残している。(c)AFP