米の脱獄、所内に協力者か 「色男」の犯人、女性職員口説く?
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【6月9日 AFP】米ニューヨーク(New York)州の厳重な警備体制が敷かれた刑務所から、殺人罪で服役中の受刑者2人が脱獄した事件で、アンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)州知事は8日、刑務所の職員が脱獄を手助けした可能性が高いとの見解を示した。
カナダとの国境に近い同州北部の小さな町ダニモーラ(Dannemora)にあるクリントン刑務所(Clinton Correctional Facility)に収容されていたリチャード・マット(Richard Matt)受刑者(48)とデービッド・スウェット(David Sweat)受刑者(34)は、電動工具で房室の壁に穴を開け、6日未明に脱走した。
米メディアは、刑務所の女性職員が警察による事情聴取を受け、捜査に関連して担当する職務から外されたと報じている。一方、州警察はこの報道についてのコメントを拒否している。また米紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)は、この職員が「悪名高い色男」であるマット受刑者に口説かれていた可能性があると伝えている。
米国の新聞各紙は、『ショーシャンクの空に(The Shawshank Redemption)』や『アルカトラズからの脱出(Escape from Alcatraz)』といった、脱獄を描くハリウッド(Hollywood)映画にこの事件をなぞらえて報じている。クオモ州知事も、「道具という観点からでさえも、これ(脱獄)を達成するためには数日を要した。本当に映画の脚本になりうる話だ」と語った。(c)AFP/Jennie MATTHEW