【6月9日 AFP】ニュージーランドで、チョコレート味の麦芽飲料「ミロ(Milo)」が原材料変更により「ひどい味」になったなどと酷評する声が相次いでいる。

 粉末状の製品を、温かい牛乳や冷たい牛乳と混ぜて作るミロは、ニュージーランドで80年以上売れ続けている人気飲料。子どもたちはときたま親の目を盗んで、缶入りのミロをスプーンで何杯もすくって味わうほどだ。

 そうしたなか、発売元の食品大手ネスレ(Nestle)がこのほど「子どもたちが必要としている栄養素」を満たすためとして、ミロの原材料配合を変更したところ、普段は温厚なニュージーランド人たちが怒りをあらわにした。

 フェイスブック(Facebook)上では、ミロの不買運動を呼び掛けるページが作られ、6000回を超える「いいね」が集まった。あるユーザーは同ページに「新しいミロの味はひどい。なんで配合を変えたんだ!」とコメント。「OMG(オー・マイ・ゴッド)!新しいミロを飲んでみたけど、これほど味が変わるとは信じられない。おいしくないし『多少の変化』どころじゃない。がっかりした」との投稿もあった。

 ネスレ側は、新しいミロの基本的な原材料は、大麦麦芽エキス、脱脂粉乳、砂糖、ココアパウダーで、以前と変わらないと強調。ただ、ビタミンDを追加し、持続可能なパーム油を新たに用いている一方で、バニラ香料を原料から外したことを明らかにしている。(c)AFP