トルコ総選挙、与党が02年以降初の過半数割れ 大統領に打撃
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【6月8日 AFP】7日投開票のトルコ総選挙(一院制、定数550)で、イスラム系与党・公正発展党(Justice and Development Party、AKP)が過半数の議席に達しないことが確実になった。大統領権限の拡大を目指すレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領にとって厳しい打撃となった。
前回2011年の総選挙で50%近くの得票率を記録したAKPは、今回も最多の得票を集めたものの得票率は約10ポイント下がった。トルコの選挙制度の下でこれは、AKPは政権に就いた2002年以降初めて連立政権を組む必要が生じたことを意味する。
一方、クルド系政党の国民民主主義党(HDP)は議席獲得に必要な法定得票率10%をやすやすと超えた。開票率99.9% 時点の当局発表によると、各党の得票率はAKPが41%、最大野党・共和人民党(Republican People’s Party、CHP)が25%、民族主義者行動党(MHP)が16.5%、HDPが13%となっている。
各党が占める議席はAKPが258議席、CHPが132議席、MHPが81議席、HDPが79議席になるとみられている。投票率は86%だった。(c)AFP/Stuart WILLIAMS/Dilay GUNDOGAN