【6月6日 AFP】マレーシア・サバ(Sabah)州観光当局は6日、ボルネオ島(Borneo Island)で前日に発生した地震でキナバル山(Mount Kinabalu、4095メートル)に足止めされていた登山客は、137人が救出され無事に下山したと発表した。一方、少なくとも2人が死亡し、16人が不明とのメディア報道もある。

 風光明媚で人気の高いキナバル山は5日朝に発生したマグニチュード(M)6.0の地震の震源に近く、地震で地すべりが発生したほか、山頂付近では名物の奇岩群で岩が割れて崩落するなどの被害がでている。

 サバ州のマシディ・マンジュン(Masidi Manjun)観光相は6日、ツイッター(Twitter)で「キナバル山の登山者は午前2時50分(日本時間午前3時50分)に最後の一団が下山し、137人が無事公園本部に到着した」と発表したうえで、不明者の捜索が残っていると付け加えた。不明者の数や死者の有無には触れていないが、これに先立ち数時間前のツイッターコメントで「残念ながらキナバル山で死者が出たことをお知らせしなければならない」と述べ、詳細は後ほど明らかにするとしている。

 地元ニュースサイト「キナバル・トゥデイ(Kinabalu Today)」は、地震発生時にキナバル山にいた登山客は大多数がマレーシア人だとする救援隊員の話を伝える一方で、登山客には日本人、シンガポール人、米国人、フィリピン人、英国人、タイ人、トルコ人、中国人も含まれていると報じている。(c)AFP