【6月6日 AFP】中国・湖北(Hubei)省の長江(揚子江、Yangtze River)で大型客船「東方之星(Eastern Star)」が転覆した事故で、中国国営メディアは6日、331人の死亡が確認されたと発表した。

「東方之星」は1日夜、悪天候に見舞われ短時間で転覆した。乗っていた456人中、生存が確認されたのは14人のみで、乗客のほとんどは60歳以上の観光客だった。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、当局は6日午前8時(日本時間午前9時)に331人の死亡を発表した。この70年で中国最悪の船舶事故となる見通しだ。先に新華社は死者数を345人としていたが、331人に訂正した。

 6日の午前2時半(日本時間午前3時半)に国営の中国中央テレビ(CCTV)が死者数を154人と報じていることから、夜間から未明に150人以上の遺体が見つかったとみられる。

 すでに4日夜には中国交通省の報道官が、生存者がこれ以上みつかる可能性はないとの見解を示していた。(c)AFP