英の潮力発電用人工ラグーンの建設、中国企業に決定
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【6月8日 AFP】英国で家庭に供給する電力をまかなうための世界初の潮力発電用人工ラグーンの建設計画を進めている英エネルギー開発企業「タイダルラグーン・スウォンジーベイ(Tidal Lagoon Swansea Bay、TLSB)」は3日、3億ポンド(約570億円)の施設建設をめぐる企業の入札を行った結果、中国の中国港湾工程有限責任公司(China Harbour Engineering Company、CHEC)に決定したと発表した。
総工費10億ポンド(約1900億円)のプロジェクトは、英イングランド(England)地方とウェールズ(Wales)地方の境にあるセバーン川(River Severn)の河口で発生する巨大な潮力を利用しようというもの。潮力発電用人工ラグーンの建設は他にも英国内の5か所で計画されている。
建設には、地元当局の許可を受ける必要があるが、承認されれば、2019年までに同国の送電網に接続される予定。完成後の年間発電量は49万5000メガワット時(MWh)、15万5000世帯に120年にわたって電力を供給できるという。
CHECとTLSBはまた、主に1万8000キロにおよぶ中国沿岸部を対象とした、アジアでの潮力発電用ラグーンの開発についても相互協定に調印した。
計画では、干満の差が10.5メートルにおよぶスウォンジーベイの周囲に、16基の水力タービンを設置した全長9.5キロの防波堤が建設される。(c)AFP