【6月6日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2015)は5日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第8シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は6-3、6-7、7-6、6-4で第14シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)に勝利し、32年ぶりのフランス人王者誕生を阻んだ。

 四大大会(グランドスラム)で2つめのタイトル獲得を目指すワウリンカは、決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と第3シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)の勝者と対戦することになる。

 昨年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)覇者は、ここまでわずか2セットしか落とさずに、決勝進出を決めている。

 ツォンガにとっては、1983年のヤニック・ノア(Yannick Noah)氏以来となる、フランス勢の男子シングルス制覇の夢が、また持ち越されたことになる。フランス人男子選手で最後に全仏オープンのシングルス決勝に進出したのは、1988年のアンリ・ルコント(Henri Leconte)氏となっている。

 ワウリンカは、「ものすごい戦いだった。インテンシティーを競い合う、難しいフィジカルの戦いだったし、試合はどちらに転がる可能性もあった」と振り返った。

「(ツォンガは)第3セットでブレークチャンスを迎えていたね。最高の大会を過ごしていたから、僕と同じくらい、決勝に進んでもおかしくない選手だ」

 30歳の両選手は、全仏オープンでは過去に2回対戦しており、どちらもフルセットで白星を分け合っていた。しかし、直近の対戦である国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2014)決勝では、ワウリンカが4セットでツォンガを下しており、この結果、ツォンガは手首の故障を悪化させて、3月までツアーを欠場する羽目になった。

 それでも、ツォンガはローラン・ギャロス・スタジアム(Stade Roland Garros)で快進撃を見せ、第4シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)と第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)を破って、自身2度目の4強入りを果たしていた。