日本のAV女優に傾倒する中国IT業界、性差別解消ほど遠く
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【6月6日 AFP】電子商取引大手アリババ(阿里巴巴、Alibaba)は、AV女優・蒼井そら(Sola Aoi)さんのような人材を募集。さらに日本の若手AV女優をイベントに招待したハイテク企業も──。昔ながらの性差別は、中国経済の新たなけん引役であるこれら企業にも残っている。
中国の毛沢東(Mao Zedong)初代国家主席は「女性は天の半分を支えている」との言葉で男女平等を提唱したが、専門家らは、中国は今もなお男女平等にはほど遠く、現代的で成長著しいハイテク企業においてさえ実現されていないと指摘する。
浙江省社会科学院(Zhejiang Academy of Social Sciences)の王平(Wang Ping)氏は、「(中国)社会の主流では、女性をモノとして扱う風潮や男女の不平等が存在する」と述べ、ハイテク産業では男性社員の比率が高いため、状況は「もっと深刻かもしれない」と付け加えた。
中国のオンライン販売大手「JD.com(京東商城)」は先月12日の国際ナースデー(International Nurses Day)に合わせた商品販売促進で、下着のようなナース服に身を包んだ女性の画像を掲載した。ネット上には女性などからの批判の声が相次ぎ、同社はすぐにこの広告を削除、謝罪するに至った。
中国ハイテク企業は過去に、日本のAV女優をイベントに招待してきた。中国当局はわいせつと判断したネット上のコンテンツを禁止しているが、違法ダウンロードの横行により、一部のAV女優は同国で多くのファンを獲得している。
大手ポータルサイト、網易(NetEase)は2013年にAV女優の沖田杏梨(Anri Okita)さんをオフィスに招いた。上海(Shanghai)のゲーム開発会社ドリーム(Dream)は14年、波多野結衣(Yui Hatano)さんを年1回行われる会社のパーティーに招待した。