【6月5日 AFP】中国・湖北(Hubei)省の長江(揚子江、Yangtze River)で大型客船「東方之星(Eastern Star)」が転覆した事故で、中国交通省は、さらなる生存者発見の可能性がないことを認めた。

 1日夜に転覆した客船には456人が乗っていたが、これまでに救助されたのは14人のみ。4日夜に記者会見した中国交通省の徐成光(Xu Chengguang)報道官は、「事実に基づく包括的な調査と分析」の結果、行方不明者が生存している可能性は「非常に低くなっている」と説明。「生存者の可能性がないと総合的に判断した」ため、転覆した船体をクレーンでつり上げて元の姿勢に戻す作業を決行することにしたと語った。

 現場では4日夜からクレーンによる船体のつり上げ作業が始まった。作業は翌5日朝までに一定の進捗がみられ、国営メディアが伝えた画像からは、船体が通常の姿勢に戻されたものの、その大部分はまだ水面下にあることが分かる。(c)AFP/Neil CONNOR