難民受け入れを押し付け合い、ミャンマーとバングラデシュ
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【6月5日 AFP】ミャンマー当局は4日、先月29日に同国沖のベンガル湾(Bay of Bengal)をボートで漂流していたところを発見された約700人の難民の大半はバングラデシュ出身だと話していると発表した。
収容された733人を ミャンマー移民当局が調べたところ、546人がバングラデシュ出身で、187人がミャンマー出身だったという。難民たちはマレーシアに行こうとしていた。収容された難民たちは今月4日の午後、ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州の沿岸の町からバングラデシュとの国境近くにある同州北部のキャンプに車で連れていかれた。
米国が「事態を注視している」と警告しているにもかかわらず、ミャンマーとバングラデシュは難民を受け入れに消極的で、外交交渉の場で互いに難民を押し付け合っている。人身売買組織の取り締まりをきっかけに一気に注目を集めた難民危機の中、この数週間でマレーシアやインドネシア、タイにやって来た難民は約3500人に上っている。(c)AFP