「エリザベス女王死去」、誤情報投稿で一時騒然 BBC記者
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【6月4日 AFP】英国放送協会(BBC)のプロデューサーが3日、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が死去したとの誤った情報をツイッター(Twitter)に投稿し、一時騒然となった。この騒動についてBBCは同日、緊急事態に向けたリハーサルだったことを明らかにすると共に謝罪した。
BBCのアーメン・カワジャ(Ahmen Khawaja)記者は、3日午前9時半(日本時間同日午後5時半)ごろ、自身のアカウントから「速報、エリザベス女王が英ロンドン(London)のキング・エドワード7世病院(King Edward VII's Hospital)に搬送。まもなく声明が発表される模様」との最初のつぶやきを投稿した。
英メディアが公開した画像によると、カワジャ記者はその後、「エリザベス女王、死去」と続けて投稿している。
一連の投稿はソーシャルメディア上で大混乱を引き起こし、女王の健康状態についての憶測は、一部の国際メディアでも取り上げられるに至った。
BBCのウルドゥー語放送のプロデューサーであるカワジャ氏は、直後に「誤報」と謝罪し、すべてのメッセージを消去した。
その後、BBCは、懲戒規定にのっとって内務調査を開始したと発表した。
偶然にも、エリザベス女王は同日、この病院で健康診断を受けていた。
英紙ガーディアン(Guardian)によると、BBCのジョナサン・ムンロ(Jonathan Munro)報道局長は3日、スタッフに宛てた電子メールで同リハーサルについて確認していた。メールには「テレビで『カテゴリー1』の訃報ニュースを報じる場合に向けたリハーサル」とあり、目立たないようにとの文言もあった。
BBCの「カテゴリー1」には、エリザベス女王、夫のエディンバラ公(Duke of Edinburgh)、王位継承者のチャールズ皇太子(Prince Charles)、息子のウィリアム王子(Prince William)の4人が指定されている。(c)AFP