【6月4日 AFP】米アップル(Apple)は3日、子会社ビーツ(Beats)のワイアレススピーカー「ビーツ・ピルXL(Beats Pill XL)」にバッテリーの過熱による発火の恐れがあるとして自主回収を発表した。

 アップルは声明を発表し、「まれなケースだが、ビーツ・ピルXLのバッテリーが加熱して発火する危険性がある」と述べた。

 米消費者製品安全委員会(Consumer Product Safety CommissionCPSC)によると、アップルにはこれまで、同製品のバッテリーが過熱したとの報告が8件寄せられている。うち1件では、使用者がやけどをしたとされ、また別のケースでは机が損傷したという。CPSCは、同製品の米国内での販売個数を約22万2000台と推定。カナダでは同約1万1000台とみている。

 アップルは、ユーザーに対して同製品を使用しないよう呼び掛けるとともに、325ドル(約4万円)を返金することを明らかにした。その他のビーツおよびアップル製品には問題はないとしている。(c)AFP