【6月4日 AFP】中国・湖北(Hubei)省の長江(揚子江、Yangtze River)で大型客船「東方之星(Eastern Star)」号が転覆し、400人以上が行方不明となっている事故で、船内に閉じ込められている可能性がある生存者の捜索のために、同客船の船底に穴を開ける作業が3日、開始された。中国国営メディアが報じた。

 1日夜に同客船が転覆してから、これまでに14人が救助された。一方で26人の遺体が収容されたが、依然として数百人が行方不明となっている。

 国営新華社(Xinhua)通信は、海軍工学大学(Naval University of Engineering)のLi Qixiu氏の話として、「客船は短時間で転覆したため、船内に空気が閉じ込められている可能性がある」、したがって「まだ生存者がいる可能性があると」と伝えた。

 交通運輸省の報道官はAFPの取材に対し、泥水による視界の悪さで救出活動が難航していると語る一方、生存者発見の望みが小さくなっても捜索活動は続けると述べた。(c)AFP/Neil CONNOR