【6月2日 AFP】ミャンマーを逃れたイスラム教徒の少数民族ロヒンギャ（Rohingya）人の女性たちが、タイやマレーシアで人身売買組織の収容所に入れられていた際、集団レイプの被害にあっていたことが分かった。マレーシアの国営ベルナマ（Bernama）通信が1日、報じた。

 ベルナマ通信は、タイのパダンブサール（Padang Besar）近くの森林にある収容所に拘束されていたロヒンギャ女性の話として、毎晩若くて見栄えのよい女性2～3人が見張りの男たちに極秘の場所に連れ出されていたと伝えた。「彼女らは見張りたちに集団レイプされていた。レイプで妊娠した女性も2人いる」と女性は証言。また女性の夫も、国境のマレーシア側にある収容所で同じような事件を目撃したと話しているという。

 タイとマレーシアでは先月、人身売買組織の収容施設や集団埋葬地が相次いで見つかり、東南アジア各国に衝撃と怒りが広がった。これら施設は、ミャンマーで迫害を受けているロヒンギャ人の人身売買を行う犯罪組織によって使用されていたとみられる。(c)AFP