【6月2日 AFP】タイの警察当局は2日、難民の人身売買に関与した疑いで、陸軍中将の逮捕状を取ったと発表した。ミャンマーやバングラデシュを逃れた難民たちの人身売買に、タイの軍関係者が関与した疑いがかけられたのはこれが初めて。

 タイやマレーシア、インドネシアではここ数週間、ミャンマーで迫害を受けるイスラム教徒の少数民族ロヒンギャ(Rohingya)人やバングラデシュの経済難民、計3500人以上が到着しており、危機的状況が生まれている。

 人権団体は長い間、人身売買を黙認するのみならず、共犯関係にすらあるとして、タイの軍事政権当局を批判してきた。だが、軍関係者の関与はこれまで明らかになっていなかった。(c)AFP