【6月2日 AFP】南アフリカで1日、サファリパークを訪れていた米国人観光客の車にライオンが飛び込み、車内にいた女性がかみ殺される事故があった。

 このサファリパークは南アの最大都市、ヨハネスブルク(Johannesburg)郊外にある「ライオン・パーク(Lion Park)」。同園管理担当者が地元ラジオに語ったところによると、米国人男女の観光客が車の窓を開けたまま園内を通行していたところ、窓からライオンが飛び込んできて助手席にいた女性(22)をかんだ。即時に救急車が急行したが女性は死亡した。女性を助けようとして男性観光客も重傷を負ったという。

 ライオン・パークでは希少なホワイトライオンを含め85頭以上のライオンを筆頭に、キリンやダチョウなどが園内に放し飼いにされている。

 だが3月にもオーストラリアの観光客が、やはり窓を開けっぱなしで園内を運転していて雌のライオンに襲われ、その2日後には近くのスラムに住む13歳の子どもが自転車で園内を走っていてチーターに襲われるなど、観光客や近隣住民がライオンなどに襲われる事故が相次いでいた。

 ライオン・パークはウェブサイトで、「動物たちを超近くで見られる」とうたう一方で、園内では車の窓を閉めたままにしておくよう警告していた。(c)AFP