中国で77人がMERS患者に接触、韓国から入国の男性
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【6月1日 AFP】中国の保健当局は、同国で初めて中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory Syndrome、MERS)ウイルスへの感染が確認された男性と接触した64人を隔離し、13人の行方を追跡していると発表した。
中国南部・広東(Guangdong)省の保健当局によると、追跡中の13人のうち11人は、韓国から中国に入国したMERSウイルス感染者の男性(44)と同じバスに乗っていた。
1日の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、感染者の男性は医師の警告を無視して5月26日に、韓国・ソウル(Seoul)から香港(Hong Kong)に渡航。その後、バスで広東省恵州(Huizhou)に入った。現在、この男性は隔離されている。同紙は「男性の生命徴候(バイタルサイン)は安定しており、心拍数、血圧ともに正常」だと報じている。
広東省衛生計画出産委員会(Guangdong's Health and Family Planning Commission)が5月31日にインターネット上で明らかにしたところによると、隔離された64人のうち、体調不良などの症状が出ている人はいない。(c)AFP