ムバラク政権の象徴、元与党本部建物の解体作業始まる エジプト
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【6月1日 AFP】エジプトの首都カイロ(Cairo)で5月31日、ホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)元大統領が率いた当時の与党・国民民主党(National Democratic Party、NDP)の本部建物の解体工事が始まった。同建物は、ムバラク大統領を退陣に追い込んだ2011年の民衆蜂起で放火の被害に遭っている。
ナイル(Nile)川を望む4階建てのNDP本部建物では、作業員らがクレーンやブルドーザーを使って解体作業を始めた。
NDPの本部建物と隣接する塔は、ムバラク大統領の専制支配の象徴と目され、2011年に同大統領の退陣を要求する怒りに駆られたデモ隊によって、内部をくまなく物色された上、火を放たれた。
工事業者によると、建物は土台を含めて3か月程度で解体され、跡地には公園が建設される予定という。(c)AFP