米グーグル、「アンドロイド・ペイ」など新機能発表
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【5月29日 AFP】米グーグル(Google)は28日、米サンフランシスコ(San Francisco)で開催した開発者会議でアンドロイド(Android)端末向けのモバイル決済サービス「アンドロイド・ペイ(Android Pay)」を発表した。
アンドロイド・ペイは携帯電話業者、決済ネットワーク、銀行、小売業者と提携し、店舗のリーダーにスマートフォン(多機能携帯電話)をかざすだけで買い物代金を決済できるサービス。全米70万以上の店舗でスマートフォンをかざすだけでキャッシュレスで買い物ができるようになる。グーグルではアンドロイド・ペイで米アップル(Apple)の同種のサービス「アップル・ペイ(Apple Pay)」に対抗する構えだ。
アンドロイド・ペイでは、クレジットカードなどの情報をユーザーのスマートフォンに保存する。セキュリティー強化策として、その都度ワンタイムのパスワードを発行するので、決済の際にクレジットカードの情報そのものがやり取りされることはない。
さらに、指紋認証機能を備えた新アンドロイド携帯端末を近く発表予定だと明らかにした。指紋認証機能はアップルの最新版iPhone(アイフォーン)が搭載している。
この日のイベントでは年内にリリース予定の次期OS「アンドロイドM(Android M)」のプレビュー版に加えて、音声パーソナルアシスタント機能グーグルナウ(Google Now)のアップグレード版も公開された。
パーソナルアシスタント機能にはアップルの「シリ(Siri)」、マイクロソフト(Microsoft)の「コルタナ(Cortana)」もあるが、アップグレード版のグーグルナウは一歩先を行き、ユーザーがスマートフォンで他のアプリを使用中でも適切と思われる情報を知らせてくれるという。
開発者会議では新グーグルナウの新機能「Now on Tap」のデモンストレーションが行われ、グーグルナウ担当ディレクターのアパルナ・チェナプラガダ(Aparna Chennapragada)氏が音楽ストリーミングサービスアプリ「Spotify」で楽曲を聴きながら「この曲を歌っているのは誰?」と問いかけると、アーティストの名前やネット上にある関連情報が表示された。
チェナプラガダ氏は「Now on Tap」について、「あなたが今読んでいる記事、今聴いている音楽など、その瞬間のコンテクストを理解して、あなたが瞬時に思いついた疑問に答えてくれる機能だ」と説明した。(c)AFP/Glenn CHAPMAN