アジア大会の窃盗事件で競泳・冨田に有罪判決
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【5月29日 AFP】韓国の裁判所は28日、競泳の冨田尚弥(Naoya Tomita)に対し、第17回アジア競技大会(17th Asian Games、Asiad)で、報道関係者のカメラを盗んだ罪で有罪判決を言い渡した。
聯合(Yonhap)ニュースによると、西部の港町である仁川(Incheon)の裁判所は、カメラを盗んだ罪で冨田に罰金100万ウォン(約11万円)を科したという。
2010年のアジア大会で金メダルを獲得した冨田は、事件後に罰金約10万円を支払い釈放されると、18か月の登録停止処分を受けた。また、選手団からも追放されている。
防犯カメラに犯行時の映像が残されていたことなどから、当初はカメラを盗んだことを認めていた冨田だが、日本に帰れなくなることが不安だったから自白したのだと、一転して無実を主張。何者かが自身のバッグにカメラを入れたのだと話した。
日本オリンピック委員会(JOC)は、「重大な規律違反」とコメントしていた。
聯合ニュースは、冨田が「反省の色をまったく」みせていないという裁判長の発言を報じた。冨田は報道陣に対し、「裁判所で自分の言い分を受け入れてもらえなかったことについて、怒りと悲しみに満ちている」と話している。
同ニュースは、冨田と弁護士が上訴に踏み切るかどうかは未定だと伝えている。(c)AFP