UEFAがFIFA会長選の延期を要求
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【5月28日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)の複数の幹部が汚職により逮捕されたことを受け、欧州サッカー連盟(UEFA)は27日に声明を発表し、FIFA会長選の延期を要求した。
ヨーロッパリーグ2014-15(UEFA Europa League 2014-15)決勝が開催されるポーランドのワルシャワ(Warsaw)で緊急理事会を開いたUEFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)事務局長は、「UEFAとしては、FIFAの総会は延期されるべきであり、会長選は6か月以内に実施されるべきだと強く考えている」と発表している。
FIFAの総会は28日から開催され、会長選の投票は翌29日に行われる予定となっている。
批判の矢面に立たされている現職のジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は、29日の会長選でヨルダン出身のアリ・ビン・アル・フセイン(Ali Bin Al Hussein)王子との一騎打ちを控えている。
以前からブラッター会長への批判を口にしているUEFAのミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長は、先週、会長選でアリ王子を支援することを表明しており、インファンティーノ事務局長は、FIFAが改革に乗り出すためには、新たなリーダーシップが求められているというUEFA理事会の見解を示した。
「本日の出来事は、FIFAにとっての大惨事のみならず、サッカー界全体のイメージを損なうものである。UEFAは深くショックを受け、悲しみに暮れている。今回の出来事は、FIFAに汚職の文化が深く根づいていることを再度示した。FIFA全体の『再起動』と、真の改革の実施が求められている」
(c)AFP