【5月28日 AFP】エスプレッソ4杯分を超えるカフェインを1日に摂取すると健康に悪影響を及ぼすとの報告書を27日、欧州連合（EU）の専門機関「欧州食品安全機関（European Food Safety Authority、EFSA）」が発表した。未成年者と妊娠中の女性は特に注意が必要という。

 カフェイン摂取量の推奨上限は、EUの行政執行機関である欧州委員会（European Commission）の要請に基づき、欧州全体のカフェイン消費量の基準を設定するために決定された。

 EFSAは、成人のカフェイン摂取量を1日当たり400ミリグラム未満に抑えるよう推奨。「あらゆる食品に含まれるカフェインのリスクがEUレベルで評価されたのは初めて」とコメントした。

 ただ、最も懸念すべきは、欧州各地のカフェで消費されるエスプレッソやカフェラテではなく、若者がよく飲んでいる「レッドブル（Red Bull）」のようなエナジードリンクだという。EU広報担当は「今回の報告書で一番訴えたいのは、消費者はコーヒー以外に含まれるカフェインの摂取にも気をつけるべきということだ」と説明し、「健康上のリスクは非常に大きいとは言えないが存在する」と付け加えた。(c)AFP/Catherine BOITARD