FIFA汚職疑惑で幹部ら逮捕、本部に家宅捜索 スイス
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【5月27日 AFP】(一部更新)スイス警察は27日、巨額の贈収賄疑惑に対する米当局による捜査の一環として、サッカー関係者6人をチューリヒ(Zurich)で逮捕した。スイス当局が発表した。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、国際サッカー連盟(FIFA)のジェフリー・ウェブ(Jeffrey Webb)副会長を含む複数の幹部が逮捕されたと報じている。
スイス司法省の声明によると、複数のスポーツメディアやスポーツ関連PR会社の関係者から、FIFAや傘下の組織の幹部に計1億ドル(約120億円)を超える贈賄が行われた疑いが持たれている。贈賄側は見返りとして、中南米でのサッカー大会に関連する放送権や販売権、スポンサー権などを獲得したとされる。逮捕された6人は、1990年代初頭から現在に至る贈収賄に関与した疑いが持たれている。
ニューヨーク・タイムズ紙は、複数のFIFA幹部がチューリヒの高級ホテルで拘束され、近く米国へ身柄を送致される予定だと報道。「通信詐欺、ゆすり、資金洗浄」の疑いで10人以上が米司法省に訴追される見込みとしている。米当局の捜査対象にジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は含まれていないという。
また、スイスの検察当局は声明で、同国の警察当局が27日にチューリヒのFIFA本部を家宅捜索し、書類やデータを押収したと発表。家宅捜索は、2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)と2022年のW杯カタール大会(2022 World Cup)の開催地決定に関連した資金洗浄と不正行為をめぐり、3月10日に開始された捜査の一環として実施されたという。この捜査が明るみに出たのは今回の発表が初めてだ。(c)AFP