マレーシアで埋葬地139か所、人身売買施設28か所を発見
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【5月25日 AFP】マレーシア警察当局は25日、北部の国境地帯の山中で、埋葬地139か所と、人身売買組織の収容施設28か所が見つかったと発表した。
マレーシア警察のハリド・アブ・バカル(Khalid Abu Bakar)長官は記者会見で、「139か所で埋葬地とみられる場所を見つけた。それぞれに何人の遺体が埋められているのかは不明だ」と述べた。発見された施設のうち最大の施設は300人ほど収容可能な大きさだったという。
マレーシア政府は前日の24日、バングラデシュ人やミャンマーの少数民族ロヒンギャ人の遺体が埋められているとみられる複数の「集団墓地」を、収容施設の近くで発見したと発表していた。今月に東南アジア地域で人身売買をめぐる危機的状況が発生して以降、マレーシアでこうした埋葬地や施設が発見されたのは初めて。隣国タイの警察は今月上旬、同国側の国境地域に隠された人身売買組織の収容施設と、数十か所の埋葬地を発見していた。(c)AFP