【5月24日 AFP】(写真追加)大地震に見舞われたネパール北西部ダウラギリ(Dhawalagiri)県ミャグディ(Myagdi)郡の山間部で、24日午前0時前後に地滑りが発生した。これによって崩れた土砂がガンダック川(Kali Gandaki)をせき止め、水位が150メートルも上昇したことから、土石流を警戒して数千人規模の住民が避難した。

 地元当局者がAFPに語ったところによると、当局は現場一帯の住民約100人を避難させたが、緊急避難が不要である他の村の住民数千人も自主避難した。

 また、首都カトマンズ(Kathmandu)の西方185キロに位置するミャグディ郡の郡庁所在地ベニ(Beni)の当局者は、2回にわたる地震の後、小規模の地滑りが数回発生したことを住民が報告していたと述べた。当局者は、土石流の発生リスクは今のところ判断できないとした上で、川がせき止められてできた土砂ダムが突然決壊し、家屋が浸水する可能性を住民が警戒しているのは明らかだとコメントした。

 地滑りによる死傷者はいない。ネパール軍の兵士や専門家は土砂ダムの排水作業を行うため、ヘリコプターで現地に向かっている。(c)AFP