サウジのモスク自爆攻撃、実行犯はIS関連組織の男 内務省発表
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【5月24日 AFP】サウジアラビア東部州(Eastern Province)カティーフ(Qatif)のイスラム教シーア派(Shiite)のモスク(礼拝所)で22日の金曜礼拝中に発生し21人が死亡した自爆攻撃事件で、同国内務省は23日、実行犯を特定したと発表した。国営サウジ通信(Saudi Press Agency、SPA)が伝えた。
内務省によると、実行犯はサウジ国籍のサリ・ビン・アブドゥルラーマン・サリ・ギシャアミ(Salih bin Abdulrahman Salih al-Ghishaami)容疑者。国外にいるイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」のメンバーから指示を受けるサウジ国内の「テロ組織」に所属しているとして治安当局が行方を追っていた。このテロ組織は先月その存在が確認され、これまでにこの組織のメンバーでいずれもサウジ国籍の26人が身柄を拘束されている。
サウジアラビア全体ではスンニ派が多数を占めているが、カティーフの住民の大半はシーア派。今回の事件はここ数年サウジアラビアで発生した同様の事件の中で最も多くの死者を出し、同国内で起きた事件としては初めてISが犯行声明を出していた。負傷者は当初81人と伝えられたが、その後101人に増えた。(c)AFP/Ian Timberlake