【5月23日 AFP】パリ(Paris)のエッフェル塔(Eiffel Tower)が22日、数時間にわたって閉鎖され、訪れた観光客らが足止めされる事態となった。完成から126年を迎えたエッフェル塔では周辺のスリ被害が増加しており、これに抗議した職員らがストを決行したためだ。

 パリでは2013年にも、同様のストが行われたことがある。ルーブル美術館(Louvre Museum)でスリ犯が施設内にまで入り込み、暴力を振るうこともあるとして職員らが抗議し、美術館を閉鎖した。

 エッフェル塔は同日午後4時から営業を再開。従業員らは声明で、「スリ被害の増加と犯人らによる脅迫や暴力」がスト決行の理由だと発表した。

 ストに参加した従業員の1人は匿名を条件に、スリ犯らは「4~5人、多ければ30人程度の集団で行動する」と話した。グループ内で内輪もめが起きることもあるという。また、別の従業員はスリを追い払った際に、「俺たちに仕事をさせろ…また追い払おうとすれば、問題を抱えることになるぞ」と脅されたという。(c)AFP/Sabine PRADELLA