米偵察機、中国人工島12カイリ以内へ「次は進入も」 国防総省
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【5月22日 AFP】米国防総省は21日、中国が南シナ海(South China Sea)で建設を進めている人工島をめぐり、米軍機・艦船は今のところ中国が領有権を主張する島の12カイリ(約22キロ)以内には進入していないが、「次の段階」では係争海域に進入する可能性があると警告した。
国際法は、海岸線から12カイリ以内を領空・領海と定めている。
米国は南沙諸島(英語名:スプラトリー諸島、Spratly Islands)で中国が埋め立て工事を行っている島のいずれについても中国の領有権を認めていないものの、米海軍のP8対潜哨戒機や艦船による監視活動はまだ人工島の12カイリ以内には及んでいない。
ただ、米国防総省のスティーブン・ウォレン(Steven Warren)報道官は記者団に対し、「それは次の段階になる」と語った。係争海域内に進入するのかとの質問には、「次の段階について発表することはない」と答えた。
これに先立ち米CNNテレビは、南シナ海上空を飛行するP8対潜哨戒機に同乗した取材班による緊迫した無線交信の様子を放映していた。無線は「こちら中国海軍、こちら中国海軍。退去してください。誤解を避けるために」と米軍機に呼び掛け、そのたびに米軍パイロットが「国際空域です」と答えている。CNNによると、こうした警告が南沙諸島の永暑礁(Yongshu、英語名:ファイアリークロス礁、Fiery Cross Reef)近くを飛行した際に8回あったという。(c)AFP