【5月22日 AFP】伊メディアは21日、国内のアマチュア・サッカー連盟のフェリーチェ・ベッローリ(Felice Belloli)会長が、女子選手に対する差別発言で解任されたと報じた。

 ベッローリ氏の問題発言はイタリアサッカー連盟(FIGC)に報告され、先週開かれた同連盟の審問で同氏が議題に上がった。

 ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙のウェブサイトによれば、21日にローマ(Rome)で開かれた会合で、ベッローリ氏はそのポストを「投票で剥奪された」という。

 ベッローリ氏による今年3月5日の問題発言は、会議の議事録を入手したとされるサッカー専門サイト上で先週、明るみに出ていた。

 その記事によればベッローリ氏は、女子サッカーに関する会議の最中に、「もう十分だ。われわれは、こんなレズビアンたちに与える金の話ばかりしてはいられないんだ」と暴言を吐いたとされている。

 ベッローリ氏は発言内容を否定しているが、FIGCのカルロ・タベッキオ(Carlo Tavecchio)会長は即座に同氏を解任する意向を示した。

 自身もアマチュアサッカー協会の会長を務めていた経歴を持つタベッキオ会長は、「もしベッローリ氏がこれらの発言をしていたなら、事は重大だ。発言内容は不愉快で容認できない」と述べた。タベッキオ会長も昨年、会長選の最中に人種差別発言をしたとして活動停止処分を言い渡されている。(c)AFP