【5月20日 AFP】英国海軍(Royal Navy)は19日、英国の潜水艦搭載核ミサイル防衛システムの安全とセキュリティーに欠陥があると告発した上等水兵を拘束したと発表した。

 ウィリアム・マクニーリー(William McNeilly)上等水兵(25)は先週、英原潜の火災の危険やずさんなセキュリティーチェックなど約30点の問題を指摘して英核抑止力に「いずれ大災厄が起きる」とした、「核の秘密」と題する18ページのレポートをインターネットで公開し、無断欠勤していた。上等水兵の兄弟によるとみられるフェイスブック(Facebook)の書き込みによると、同上等水兵は自首したという。

 英海軍の報道官は、マクニーリー上等水兵をスコットランド(Scotland)の軍事施設で拘束していると述べるとともに、海軍は同上等水兵の「主観的で根拠の無い個人的見解」には同意しないが、潜水艦隊の活動および兵員の安全確保を極めて重視しており、この問題について引き続き全面的な調査を行うと語った。(c)AFP