【5月18日 AFP】中国東部・山東(Shandong)省泰安(Taian)市にある動物園で17日、飼育係を襲って死亡させた後に園内に逃走したライオンを、警察が射殺する出来事があった。国営新華社(Xinhua)通信が報じた。中国の動物園で飼育係が動物に殺された事件は今年2件目。

 新華社によると、係は清掃のために飼育舎に入った際に襲われ、致命傷を負った。その後、ライオンを射殺して「来園者の安全を確保」するために警察が呼ばれた。ライオンは飼育舎から逃走し、2時間にわたって園内をさまよったという。

 中国では、好景気による国内観光需要の増加を背景に、ここ数十年間で動物園の数が急増している。今年3月にも、江西(Jiangxi)省の動物園で、飼育場を清掃中の飼育係がトラに襲われ死亡する事故が起きていた。(c)AFP