【5月15日 AFP】インドネシア北部アチェ(Aceh)州の沖合で15日、ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャ人とバングラデシュからの難民700人以上を乗せた船が沈没し、漁船に救助された。アチェ州東部ランサ(Langsa)の警察当局が明らかにした。

 警察によると、保護された難民たちはインドネシアとマレーシアとの境界海域でマレーシア海軍に追い返され、インドネシア海域に戻ったところで船が沈み出した。沈んでゆく船を見た地元の漁師たちが難民らを救助し、15日早朝にランサに送り届けたという。

 周辺海域では14日、マレーシアの巡視船が同国北東部ペナン(Penang)島とランカウイ(Langkawi)島の沖合を漂流していた満員の難民船2隻に対し、領海内の航行を拒否していた。また、タイでもロヒンギャ人の乗った別の難民船1隻が領海入りを拒否されており、15日朝までにインドネシアへと行き先を転じたとみられている。(c)AFP