【5月14日 AFP】軍高官がクーデターを宣言したアフリカ中部ブルンジの首都ブジュンブラ(Bujumbura)で14日、ピエール・ヌクルンジザ(Pierre Nkurunziza)大統領支持派とクーデター派の部隊との間で激しい戦闘が起きた。

 軍関係筋と目撃者の情報によると、大統領支持派の部隊は、国営テレビ・ラジオ局の複合施設に対する攻撃に応戦している。隣国タンザニアの当局者によると、13日のクーデター発生時に同国を訪問中だったヌクルンジザ大統領は現在、ダルエスサラーム(Dar es Salaam)市内の非公表の場所に滞在している。

 ブジュンブラにいるAFP記者によると、市内では自動小銃の音や爆発音が夜通し鳴り響き、明け方にかけて激化した。市街から民間人の姿はほぼ消え、市の各地から散発的に戦闘の音が聞こえ、煙が上った。

 クーデター派の広報を担うベノン・ヌダバネゼ(Venon Ndabaneze)氏は、戦闘が中断した朝方にAFPの取材に応じ、「われわれは実質的に市全体を掌握している。動員されている兵士らはわれわれの側についている」と語った。

 大統領支持派もまた、同市の独立系放送局に攻撃を行っており、ブルンジで影響力の大きいラジオ局「アフリカ公共ラジオ(African Public Radio)」の建物はロケット弾で砲撃され炎上した。(c)AFP/Esdras NDIKUMANA