ネパールでまたM7級の地震 24人死亡、住民に恐怖再び
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【5月12日 AFP】(一部更新)先月25日にマグニチュード(M)7.8の地震に見舞われたネパールで12日、再びM7級の地震が発生し、同国と周辺国で合わせて少なくとも24人が死亡、数百人が負傷した。ネパールの首都カトマンズ(Kathmandu)では、恐れをなした住民らが次々と屋外に避難した。
米地質調査所(US Geological Survey、USGS)によると、新たな地震は現地時間の午後0時35分に発生。震源はカトマンズの東方約76キロで、震源の深さは15キロ。USGSは当初、地震の規模をM7.4としていた。
ネパール国家警察当局によると、同国内では少なくとも19人が死亡、679人が負傷した。また隣国のインド当局によると、同国では4人が死亡。さらに中国の国営メディアは、チベット地方で1人が死亡したと伝えた。
カトマンズのAFP特派員によると、同市では1分間近く揺れが続いた。USGSによれば、約30分後にはM6.3の余震が発生。その後も複数の余震が続いた。また、各国からの支援物資を搬入するための主要な玄関口となっていたトリブバン国際空港(Tribhuvan International Airport)が、予防措置として閉鎖された。
今回の地震は先月25日に起きた地震ほど深刻なものではないとみられるが、住民たちは、前回の地震で大きく損壊した建物が崩壊するのではないかと恐怖におびえていた。
カトマンズの市場にいた住民のスレシュ・シャルマさん(63)は「揺れを感じたと思ったら突然、大勢の人だかりができ、人々があちこちへ向かって走っていた。とても怖かったし、人ごみから抜け出すのがとても難しかった。前回の大地震ときは家から走り出て、間一髪で助かった。今回の揺れもあれと同じくらいだった。また起こるなんて信じられない」と語った。
最初の揺れは約1000キロ離れたインドの首都ニューデリー(New Delhi)でも感じられ、オフィスビルでは職員らが屋外に避難した。(c)AFP