【5月12日 AFP】スペインのプロサッカーリーグ機構(LFP)は11日、ストライキを予告している選手と関係者に対し計画の中止を訴え、最終節という重要な試合がなくなれば「甚大な被害」をもたらすことになると警告した。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)やレアル・マドリード(Real Madrid)を含むトップクラブの選手は、スペインサッカー連盟(RFEF)と共に、テレビ放映権料の分配に関する問題が解決されない場合、シーズン終盤の数試合でストライキを行うと発表している。

 LFPのハビエル・テバス(Javier Tebas)会長は、記者会見場で「ストライキを呼びかけた者たちが、中止を呼びかけなければならない」と述べた。

「プロサッカーだけの問題ではなく、彼らがとても気にしている3部やアマチュアのサッカーにも影響を及ぼしているんだ」

 スペイン1部リーグと2部リーグの代表者と会合を行ったテバス会長は、下部リーグやアマチュアサッカーを統括するRFEFのアンヘル・マリア・ビジャール(Angel Maria Villar)会長と、長年勢力圏を争ってきた。

 スペイン政府は、公平な利益分配を可能にするとして、放映権契約を一本化する法案を提出したが、RFEFとスペインサッカー選手会(AFE)は、この契約内容では、下部チームに十分な恩恵が行き渡らないと主張している。

 LFPは11日の会合後、連盟が「選手会と共謀して(ストライキという)手段に踏み切ることは、プロとアマチュアサッカーに甚大な被害をもたらす」と再度警告した。(c)AFP