仏動物園から希少種のサル17匹盗まれる、専門知識もつ集団か
このニュースをシェア
【5月12日 AFP】フランス中部ボーバル(Beauval)の動物園から絶滅危惧種のサル、ゴールデンライオンタマリンと希少種のシルバーマーモセット計17匹が盗まれたことがわかった。ロドルフ・ドロー(Rodolphe Delord)園長が11日午後、AFPに明らかにした。
園長によると9日夜、何者かが監視カメラと巡回を避けて園内に侵入し、ゴールデンライオンタマリン7匹とシルバーマーモセット10匹を盗んだ。これらのサルは非常に希少で脆弱な種で国際的な繁殖プログラムの対象となっている。また、盗まれたゴールデンライオンタマリンはブラジル政府が所有するものだという。
窃盗団は希少なサルと認識して犯行におよんでいることからドロー園長は専門知識をもった集団とみている。
ゴールデンライオンタマリンとシルバーマーモセットは餌などで非常に繊細な飼育を必要とするうえ、盗まれたなかにはけがをしているものも含まれており、健康状態が懸念され、一刻も早く見つけ出してほしいとドロー園長は訴えた。(c)AFP