【5月12日 AFP】米グーグル(Google)は11日、地図作成サイト「マップメーカー(Map Maker)」でいたずらの地図書き換えが相次いだことをうけ、防止対策が完了するまで地図編集機能を一時的に使用停止とすると発表した。グーグルによると使用停止となるのは12日から。

 マップメーカーが悪用された例では4月初め、米ワシントン(Washington D.C.)のホワイトハウス(White House)の地図が書き換えられ、ホワイトハウス内に「エドワーズ・スノー・デン(Edwards Snow Den、「エドワードの雪のアジト」の意)」なる新しい店舗が書き加えられた。何者かが米国家安全保障局(National Security AgencyNSA)による情報収集活動の実態を暴露して訴追された同局の元職員、エドワード・スノーデン(Edward Snowden)氏への関心を高める目的で書き換えたとみられる。

 マップメーカーは誰でもグーグルマップを編集することができるツールで、その趣旨は各地域のユーザーに地元の知識に基づいて地図をより正確および詳細にすることにあった。

 だが、悪用が相次いだことから、グーグルは自動化されていた編集承認プロセスを一時停止。時間を要するマニュアルでの承認に切り替えたため、承認待ちの修正箇所がたまっているという。(c)AFP