マケドニアで警察と武装集団が銃撃戦、少なくとも22人死亡
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【5月11日 AFP】マケドニアの首都スコピエ(Skopje)の北約40キロのクマノボ(Kumanovo)で9日早朝、警察と武装集団の間で銃撃戦が起き、少なくとも22人が死亡した。
警察の報道官が10日に明らかにしたところによると、9日明け方の銃撃戦で、警察官8人が死亡し、37人が負傷した。死亡した警察官以外に14人の遺体が現場で見つかり、死者の数は増える恐れがあるとしている。クマノボでの警察の作戦はほぼ終了し、「脅威をもたらしていたテロ集団は完全に排除された」という。
同報道官によると、武装集団は「とりわけ危険なテロ集団」で、国際指名手配犯も含まれている。構成員は30人以上でほとんどがマケドニア国籍だが、5人がおそらく隣国コソボ出身のアルバニア人、1人がアルバニア人とみられている。
内務省によると9日に投降した武装集団の約20人はスコピエの裁判所に送られる。
事件の約3週間前には、コソボ出身のアルバニア人約40人が、マケドニア国内にアルバニア人の国家を創設することを要求し、マケドニア北部国境にある警察署を短期間占拠する事件が起きていた。
マケドニアでは約210万人の人口のおよそ4分の1をアルバニア系住民が占めており、2001年にはアルバニア系武装勢力が暴動を起こしたことがある。マケドニアで過去に起きた暴動や旧ユーゴスラビアの解体過程で起きた紛争を念頭に、欧州連合(EU)は民族問題に起因する暴力の再燃を避けようと神経をとがらせている。
北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長も「マケドニアと地域全体のため、全ての関係者に自制を求め、事態を悪化させないよう求める」とする声明を発表した。(c)AFP/Robert Atanasovski/with Jasmina Mironski in Skopje