【5月8日 AFP】7日投票が行われた英総選挙で、スコットランド民族党(Scottish National PartySNP)から立候補した20歳の大学生、メアリー・ブラック(Mhairi Black)さんが、最大野党・労働党の「影の内閣」外相で選挙戦略主任を務める前職のダグラス・アレグザンダー(Douglas Alexander)氏(47)を下して当選し、1667年以来で最年少の国会議員に選出された。

 ブラックさんはグラスゴー大学(University of Glasgow)の政治学科に在学中だが、卒業試験を受ける前にスコットランド(Scotland)のペイズリー・レンフルシャーサウス(Paisley and Renfrewshire South)選挙区選出の議員として学んだことを実践する身となった。

 ブラックさんは労働党支持家庭に育ったものの、多くのスコットランド住民と同じく、中道左派政党となった労働党に見切りをつけた。労働党は左派政党としての結党理念を忘れ、支持者からかい離した存在となったと述べている。

 スコットランド独立を目指すSNPは、出口調査によればスコットランドの59席中、58席を獲得する見通し。この大躍進を象徴するように、ブラックさんは過半数となる5000票以上を獲得し当選を果たした。(c)AFP