【5月7日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は7日、ネパールで先月25日に発生したマグニチュード(M)7.8の大地震により教室を失った子どもたちが100万人近くに達しているとして、損傷した校舎の修復と仮設教室の設置を迅速に行う必要があると訴えた。

 ユニセフによると、大地震により損傷または全壊した教室は2万4000近くに上っており、その多くがその後の余震によりさらなる被害を受けた。ユニセフのネパール事務所代表の穂積智夫(Tomoo Hozumi)氏は「被災した子どもたちは、安全な水や避難所などの生命にかかわる救援を迅速に必要としているが、非常事態においては学校も──たとえ仮設教室であっても──重要な役割を果たす」と指摘している。

 大地震の死者は8000人近くに達し、さらに多くの人々が避難生活を余儀なくされている。ネパール各地の公立学校は大地震以後、閉鎖が続いているが、今月15日に再開する予定だ。

 ユニセフによると、特に被害の大きかったゴルカ(Gorkha)、シンドパルチョーク(Sindhupalchowk)、ヌワコット(Nuwakot)では、学校の9割以上が破壊されたと推定されている。(c)AFP