コートジボワール当局が美白製品を禁止、発がん性に懸念
このニュースをシェア
【5月7日 AFP】西アフリカで一般的に使われている美白クリームについて、コートジボワール保健省は6日、副作用で健康に長期的な悪影響が出る懸念があるとして禁止した。
禁止の対象となる美白クリームやローションは、水銀や水銀誘導体、コルチゾン、ビタミンA、2%以上のヒドロキニンをそれぞれ含有するもの。コートジボワール当局では、これらは副作用の被害を受けた人が「非常に多い」製品で、使用すると皮膚がんを発症する恐れがあるとしている。
同国の最大都市アビジャン(Abidjan)市内にあるトレイクビル(Treichville)大学病院に勤務する皮膚科医によれば、美白製品には高血圧や糖尿病の原因となる可能性もあるという。
美白クリームはここ数年、アフリカの若い女性たちの間で自分の魅力を高める手段として人気を集めている。また、男性たちの一部でも使用されているという。
この皮膚科医は、皮膚の色が平均よりも薄めのモデルたちを起用した広告がアビジャン市内には至る所に掲示されている点に言及しつつ、「皮膚の色が薄いほど良い人生を送れるといった印象をメディアが与えている」と指摘した。(c)AFP