読んだら消える電子メール、米ベンチャー企業が開発
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【5月7日 AFP】(一部更新)受信者が読み終えると自動的に消滅する電子メールを送信できるアプリを、米ベンチャー企業コンフィデンシャルCC(Confidential CC)が開発した。あらゆる電子メールサービスで利用可能という。
同社の共同創設者ウォーレン・バース(Warren Barthes)氏は6日、米ラスベガス(Las Vegas)で開かれたIT系イベントで「電子メールの送信アドレス欄に新しく『CCC』を追加した」と説明した。
「CCC」欄は、既存のCC、BCCの下にあり、アプリを起動してからいつものようにメールアカウントにログインすると利用できる。CCC指定で送信されたメールは印刷や転送、保存が不可能で、メールを閉じると自動的に削除される。
CCCメールを写真撮影して保存しようと試みる人がいる可能性も考慮し、送信者と受信者の情報は同時に表示されないようになっており、テキスト部分もぼかしが入っている。受信者が画面をスクロールするとテキストが読めるようになるという。
また、誤って送ってしまったメールを取り消したり、添付ファイルを回収したり、時間を設定してメールを送信したりできる機能も付いているという。
他社のサービスと異なり、同アプリは米グーグル(Google)の「Gメール(Gmail)」や米マイクロソフト(Microsoft)の「アウトルック(Outlook)」など、既存の電子メールサービスで利用できる。
スマートフォン「iPhones(アイフォーン)」をはじめとする米アップル(Apple)製品向けアプリは、既に公式ストア「App Store」で入手でき、今月21日までに全機能が使えるようになる。グーグルの基本システム(OS)「アンドロイド(Android)」向けとパソコン向けのバージョンも公開予定という。(c)AFP