ピザのネット注文でSOS、母子を救出 米フロリダ
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【5月7日 AFP】米フロリダ(Florida)州で、ナイフを振りかざすボーイフレンドに拘束されていた女性が、インターネットでピザを注文する際に、助けを求めるメッセージを密かに書き込んだおかげで救出された。地元当局が6日、明らかにした。
同州ハイランド(Highlands)に住むシェリル・トレッドウェイ(Cheryl Treadway)さんは4日、幼い子ども3人とともに、疎遠になっていたボーイフレンドのイーサン・ニッカーソン(Ethan Nickerson)容疑者によって無理やり拘束された。
トレッドウェイさんから電話を取り上げていたニッカーソン容疑者は、トレッドウェイさんにピザを注文させるために、一時的に電話を返した。
トレッドウェイさんは、その機会を最大限に生かし、普段は客が「チーズを多めに」、「ペパロニは少なめに」などと記入する注文フォームのコメント欄に、「助けてください! 911に連絡を」と書き込み送信した。近所のピザハット(PizzaHut)の従業員らは、このメッセージを受信し警察に連絡した。
駆けつけた警察は、家の外にいたトレッドウェイさんと、トレッドウェイさんが抱いていた子ども1人を確認。家の中に、他の2人の子どもが容疑者と一緒にいるのを発見した。
地元当局によると、警察がニッカーソン容疑者とおよそ20分にわたり交渉を続けた結果、同容疑者は子どもたちの解放と自首に応じたという。
この一件の後、ピザハットの店長はテレビのレポーターらに対し、「こんなことは初めて」、「ここには28年間いるけれど、今までこういうことは一度も起きていない」と語っている。(c)AFP