カンボジア首相、パッキャオ判定負けに激怒 賭け金支払い拒否
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【5月6日 AFP】カンボジアのフン・セン(Hun Sen)首相(62)は4日、米ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)で2日に行われたフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)対マニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)のボクシング世界ウエルター級王座統一戦で、パッキャオ判定負けの試合結果に激怒し、掛け金5000ドル(約60万円)を支払わないと宣言した。
同首相は対戦後、判定を下した審判を9分間にわたり非難。アメリカ側当事者がメイウェザーに肩入れしていると述べた。
「昨日、われわれ観戦者は、ほとんどフロイドにポイントを与えることができなかった。だが3人の審判は全員一致でフロイドを勝利者にした」
フン・セン首相は同対戦で、ある政府役人と5000ドルの賭けをしたが、「金は払わない」と支払いを拒否。それ以上の詳細を明らかにしなかった。
カンボジアでは公認カジノ外での賭博は建前としては違法なので、この発言はいささか驚きだ。だが同国では、イングランド・プレミアリーグ(English Premier League、EPL)から国内の闘鶏に至るまで、あらゆる闇賭博が盛んだ。
フン・セン首相は過去30年間、反対派を容赦せず、強権的にカンボジアを支配してきている。(c)AFP