【5月3日 AFP】2日に行われたボクシング世界ウエルター級王座統一戦でフロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)に判定の末に敗れたマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao)が、右肩を負傷していたことを明かした。

 パッキャオは、3週間ほど前にトレーニングキャンプ中に右肩を負傷し、このけがで「世紀の一戦」の延期を考えたという。

「ただ、試合の1週間前に肩がだんだんと良くなっていった」と語ったパッキャオは、予定通り試合に臨むことを決断した。

 パッキャオは、米国反ドーピング機関(USADA)の許可の下でキャンプ中にうった抗炎症薬の注射を、試合前にも使用することを求めていたが、試合が行われた米ネバダ(Nevada)州のボクシングを管轄するネバダ州立体育委員会(NSAC)がこれを許可しなかった。

 積極的で機敏な攻撃を仕掛けると語っていたパッキャオだったが、コンピュボックス(CompuBox)の統計によると、パンチの数では429-435とメイウェザーに及ばなかった。

 肩が第3ラウンドに痛み始めたとしたパッキャオは、「肩のせいで思っていたとおりにできなかった」と付け加えた。

 それでもパッキャオは、通算成績が57勝6敗2分けとなった黒星について言い訳はしたくなかったという。

「ベストを尽くしたが、自分のベストでは十分ではなかった」

 一方でメイウェザーは、パッキャオに対し共感を示し、「自分も試合を迎える中でけがをしていた」と明かした。

 両腕、両手をけがしていたというメイウェザーは、「もし彼が勝ち名乗りを受けていれば、彼に対するリスペクトの言葉を口にして、彼が上回っていたと言っただろう」と語った。(c)AFP