英王室に新プリンセス誕生、キャサリン妃は即日退院
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【5月3日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William)の妻キャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)は2日朝、夫妻の第2子となる女児を出産した。王位継承順位第4位の新プリンセス誕生に、英国は祝賀ムードに沸いている。
ウィリアム王子に付き添われたキャサリン妃は、人々の祝福の言葉や報道陣のカメラのフラッシュを浴びながら、生まれたばかりの王女を腕に抱いて退院した。ロンドン(London)中央部にあるセント・メアリー病院のリンド病棟前に現れた同妃は、リラックスした表情。黄色のワンピース姿で、白い毛布にくるまれて眠る新プリンセスをあやしながら笑顔を見せた。
王女はウィリアム王子の運転する車のチャイルドシートに寝かされ、夫妻とともに公邸ケンジントン宮殿(Kensington Palace)へ向かった。
「ジョージ王子(Prince George)の妹誕生」のニュースは、ケンジントン宮殿の公式ツイッター(Twitter)への投稿で発表された。セント・メアリー病院前には、伝統的な衣装を着て羽付き三角帽子を被った「タウンクライヤー(お触れ役)」に扮した男性も登場し、鐘を鳴らして喜ばしい知らせを伝えた。
バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)では、数百人が歴史的瞬間を待ちかまえていた門前に、王室担当医師の署名が入った誕生証明書が掲示された。またケンジントン宮殿は、声明で「本日午前8時34分、ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃が長女を出産された」と発表した。
王女の誕生時の体重は8ポンド3オンス(約3.7キログラム)。出産に立ち会ったウィリアム王子は2日朝、1歳8ヶ月の長男ジョージ王子を生まれたばかりの妹に面会させるためケンジントン宮殿に迎えに戻った際、「とても幸せです」とコメントした。
曽祖母に当たるエリザベス女王(Queen Elizabeth II)をはじめ英王室の主だった面々には、正式発表前に王女の誕生が報告された。祖父のチャールズ皇太子は大喜びしているという。2日夕方にイングランド(England)北部で閲兵式に出席したエリザベス女王は、ピンク色のワンピースにショールをまとった姿で王女誕生を祝っているようだった。
デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は「非常に喜んでいる」とコメント。ロンドンを象徴する電波塔「BTタワー(BT Tower)」の電光掲示板にも、「It's a Girl(女児誕生)」とのメッセージが掲示された。(c)AFP/Robin Millard, Alice Ritchie