全仏10度目の優勝目指すナダル、不振も「パニックになることはない」
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【5月1日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は30日、6月に開催される全仏オープンテニス(French Open 2015)での通算10度目のタイトル獲得が疑問視されるほど不調に陥っていることについて、慌てふためくことはないと主張した。
28歳のナダルは現時点で世界ランク4位に後退しているが、来週行われるマドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2015)で3連覇を果たせば最大限のポイントを獲得できる。
ナダルが獲得した今季のタイトルは、クレーコートで行われたアルゼンチン・オープン(Argentina Open 2015)だけとなっている。また、トップ10の選手で白星を挙げた唯一の相手は、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2015)で退けた同胞のダビド・フェレール(David Ferrer)のみとなっており、準決勝では大会を制したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に完敗を喫した。
それでも四大大会(グランドスラム)通算14勝のナダルは、2010年大会でも優勝を果たしたマドリード(Madrid)のクレーコートが、通算10度目の全仏制覇に向けて躍進を遂げる絶好の機会を与えてくれると信じている。
ナダルは、スペイン紙パイス(El Pais)に対して、「順調に進んでいる自信がある。できる限りのことをしていれば、それ以上は何も言うことはない」と語った。
「必要なのはバランスの取れた思考を持ち、ネガティブになりすぎたりポジティブになりすぎたりしないようにすることだ。意欲と練習量を同じバランスに保っていれば、また以前のように全てで戦えるチャンスが訪れると期待している」
ナダルが出場した直近の試合は、通算8度の優勝を誇るバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2015)だったが、ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)の前に3回戦敗退を喫するという悔しい結果に終わっている。
しかしながら、ナダルは故障や体調不良で3か月の長期離脱を余儀なくされた2014年シーズンを乗り越え、再びテニス界の強豪選手として復活を果たすために、マドリード・オープンがターニングポイントとなると確信している。
「マドリードでは、いつも前向きなエネルギーがみなぎるよ。ファンと街の両方から、あらゆる夢を与えてもらえるんだ。これまでのところは思い通りの結果ではないけど、ここに来る興奮が収まるようなことはない」
「とにかく前進あるのみだ。多くのアップダウンを経て、望み通りの安定感が訪れると確信している。その意欲さえあれば、状況を覆すことはできる」
(c)AFP