メガファイト目前のメイウェザー、「善と悪の戦いではない」
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【4月30日 AFP】フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)は29日、世紀の一戦を前に開かれた最後の記者会見で、対戦相手のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)とにらみ合いながら、これは天使と悪魔の戦いではなく、ボクシングの試合でありビジネスだと主張した。
対するパッキャオは、人道主義の精神を心に刻みながらボクシング界を熱狂の渦に巻き込んでいる5月2日の試合に臨むとしている。
将来のフィリピン大統領を目指して国会議員として2期目を務めているパッキャオは、女性遊びやギャンブルは遠い過去に追いやった。そして、1億ドル(約118億円)を稼ぐことになる当日の試合では、敬けんなキリスト教徒として集中力を高めて、神の祝福に値する舞台になることを望んでいると語った。
「力が与えられることを望んでいる」
一方、元恋人の女性に対して、2人の子どもの目の前で暴行した罪で2か月間収監された経歴を持つメイウェザーは、悪玉を演じる気はないとしている。
「俺は現実主義者だ」と語った38歳のメイウェザーは、リングで47戦全勝の成績を収め、スポーツ選手として世界最高の高額所得者に上り詰めた。
「このファイトは、善と悪の戦いではない。トップのボクサー同士の戦いだ」
共に将来の殿堂入り選手であるパッキャオと記者会見に臨み、MGMグランドホテル&カジノ(MGM Grand Hotel Casino)にあるKAシアター(KA Theatre)のステージで、にらみ合いながら写真撮影に応じていたメイウェザーは、その後一部の報道陣の取材に答えた。
メイウェザーは、この数週間の練習で100回にも及ぶスパーリングを行ったり、ラスベガス(Las Vegas)にある所属ジムが用意した映像をみたりしながらパッキャオ戦に備えていたが、これから当日までの数日は精神をリラックスさせることに費やすとしている。
「映画を見たり、バスケットボールのプレーオフを見たりするつもりだ」と明かしたメイウェザーは、「今できる事は、一日ずつ過ごしていくことだけだ」とコメントした。
「帰宅して、ゆっくりするよ。次にボクシングについて耳にするのは、計量の時だ」
(c)AFP