【4月29日 AFP】先週末に大地震に見舞われたネパールの首都カトマンズ(Kathmandu)で29日、被災者の怒りの声を抑え込むため、機動隊が動員された。

 カトマンズでは物資の備蓄が少なくなる中、相次ぐ余震で被災者らの間に疲弊が広がっている。政府がバスの特別運行を約束したため、議会そばにある主要バスターミナルには夜明け前から、市外へ避難しようとする数千人の人々が集まった。だがバスが運行されなかったため、集まった人々から怒りの声が上がり始め、さらに群衆の中で小競り合いが発生し、事態収拾のために機動隊が動員された。

 一方、深刻な被害を受けた地方部でも、救援物資を運ぶヘリコプターが時折到着すると、被災者らが必死に空輸してほしいと訴える姿がみられた。

 25日に発生した地震による死者はこれまでにネパール国内で5057人、インドと中国で約100人に上っている。(c)AFP/Claire COZENS